ナナメなコラムVol.8 多摩エリアのすすめ
こんにちは。KOMOREBI Houseの赤坂です。
時たま、事業推進やマーケティング視点で、コラムを執筆しています。
ナナメな視点で「住まい」や「暮らし」、そしてそれをつくる私たちの仕事についてをご案内できればと思っています。
今回のタイトルは「多摩地域のすすめ」
KOMOREBI Houseの本社があり、僕自身も生活をしている東京・多摩エリア。
今回もナナメに、忖度なしで僕が感じる多摩エリアの住みやすさについて、皆さんにお伝えしていきたいと思います。
▼ 目次
都会と自然のバランス感
なんといっても、新宿や渋谷といった都心部へのアクセスがよく、立川市や国分寺市からは中央線、府中市や調布市からは京王線で一本でアクセスできます。
職場が都心部だったり、家族や友人と遊びに出かけるのも都心部が多い方には、都心へのアクセスの良さはポイントの一つではないでしょうか?
僕が立川に住んでいてとても便利だな〜と思っているのが、羽田空港までの高速バスが1日に何本か出ていることです。
プライベートの県外の移動は新幹線よりも飛行機派で、年に何回も羽田空港を利用しますが、キャリーケースなどの大きな荷物を抱えて電車に乗らなくてもいいのはめちゃ楽です。
(最近減便したみたいで、少々不便になってしまいましたが…)
また電車でも、新宿東京方面への特急電車や成田空港へは成田エクスプレス(本数は少ないですが)が走っているので、これもたまに利用しています。
都心部へのアクセスがいいだけでなく、自然を感じられるスポットへのアクセスもまたいいんです。
国営昭和記念公園をはじめ、大きな公園がいくつもあり四季折々の風情を感じられることはもちろん、1時間ほどで五日市や奥多摩といった山と触れ合うこともできます。
最近では、高尾山もだいぶ人気なスポットになりましたね。
実際に多摩地域に生活して30年になりますが、多摩地域の良さを聞かれると、真っ先に「都会と自然のバランス感」と答えます。
適度な田舎くささ
「田舎くささ」というワードを目にした時にどんなことを感じますか?
もしかしたらこれを読んでいる多くの方は、あまりいいイメージを持たれないかもしれません。
ここでは、ポジティブな意味での「田舎くささ」で多摩エリアを見つめていきます。
最近知人と「田舎の飲み屋あるある」を話していました。
例えば、隣に座っているお客さんから「どこ中?」と出身中学を尋ねられたら、田舎くささがあるよね〜と。
確かに都心で飲んでいてもあまりこういう会話にはなりません。
多分、東京の都心部だけでなく、名古屋とか大阪とか福岡でも同じかと思います。
なぜなら色々な地域からのアクセスがあるからでしょう。
中学生の喧嘩じゃあるまいし、「どこ中?」なんて突然質問されると少しドキッとしてしまいますが、実はコミュニケーションのはじめかたとしてはめちゃくちゃ理にかなってるな〜と思ってます。
「どこ中?」と聞けるということは、その飲み屋さんが地元のお客さんが多いという裏返しだし(おそらく地元の知っている中学校名が帰ってくる確率が高い)、もし異なる地域出身で「いや、実はこの地域出身ではないので中学校名言ってもご存知ないかと思います」と回答すれば、おそらく「どこ出身なんですか?」と次のコミュニケーションが用意されているはずです。
同じ「どこ中?」という質問でも、中学生の喧嘩の始まり方と異なるのは、そこにナワバリ意識や排他性はなく、中学校という共通項になりうるツールを用いてコミュニケーションを構築しようとしているところにあると思います。
(同じ中学校出身であれば嬉しいし、知ってる中学校なら知り合いの名前を出せるし、別に違う地域でも「どこ出身?なんでこのお店に来たの?」次の展開に持っていきやすい)
多摩エリアに住んでると、都心部に比べて飲み屋さんの「どこ中?」コミュニケーションって多いような気がします。
僕自身、あまり社交的なタイプではないので、こういうコミュニケーションは両手を広げてウエルカム!という訳でもないですし、これはあくまでほんの一例にすぎないのですが、こういった「地域性」が根付いた上でのコミュニティの広がりというのは田舎くささのいいところだな、と感じます。
例え話が膨らんでしまいましたが、ポジティブな意味での「田舎くささ」とは、「地域性」と「コミュニティ」にあると思っています。
(なぜ、「地域コミュニティ」が大切かは以前の記事があるので、ご参考ください。https://house.komorebinook.jp/11890#%E3%82%88%E3%82%8A%E5%BF%AB%E9%81%A9%E3%81%AB%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%84%E3%80%8C%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%80%8D)
県vs都、区vs市
意外と気にする方が多い、市区町村名と都道府県名問題。
「東京なのに市民か〜」ってやつです。
大学入学してすぐの時に、地方(あえて地名は伏せますが、当時僕は知らない土地でした)から上京してきた子に、「え、東京出身なの、すごいね、何区なの?」と聞かれ、実家がある「昭島市だよ」と答えると、「区じゃないんだ」とがっかりされたことがありました。
これはあくまで、10代後半〜20代前半が持つブランドイメージによる「いいところに住んでいる=東京都民かつ区民である」という弊害のブラックジョークですが、現実にあった話です。
今度は大人になって社会のことがわかってくると、地価や治安で土地の価値を理解するようになります。
「世田谷区に住んでます」というと、「おしゃれでいいところに住んでるね」みたいな。
「区じゃないんだ」と言われて、呆れたあの日からもう10年以上が経ちますが、住んでいる土地で何かをジャッジされるようなコミュニケーションっていまだにあるような気がします。
(バラエティー番組でも地域いじり、よくありますよね。)
このコラムでは「多摩エリアのすすめ」なので、モラルや考え方を正すのではなく、こういった事実がある中でも「多摩地域のすすめ」な訳をお伝えできればと思います。
あるデータを見てみましょう。
東洋経済さんが毎年発行している都市データパックという中にまちの「住みやすさランキング」というものがあります。
様々な統計情報をもとに「住みやすさ」を定義したランキングです。
「住みたい」などというアンケート結果とは異なり、データに準拠して「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」を算出しているので、かなり参考になるデータだなと思っています。
そのうち関東編でトップ50をみてみると、ランクインが多い順に、多摩エリア(14)、23区(8)、千葉県(7)・・・となっています。
「利便度」や「富裕度」で多摩エリアの順位が押し上げられている点が目立ちますが、「快適度」でも高い順位にあるまちがいくつかある点にも注目いただければと思います。
もちろんデータが全てではないですが、数値としての「住みやすさ」の裏付けがあるというご紹介でした。
さいごに
今回は、当社も僕自身もゆかりがある「多摩エリア」について、ナナメなコラムらしく、少しナナメな視点からおすすめをしてきました。
これから家を建てる方にとって、候補地の参考になれば幸いです。
ただ、最後にお伝えしておくと、僕はもう生まれた時からずっと多摩エリアに住んでいて、多摩エリア以外の土地は知りませんし、だからこそ多摩エリアを愛しています。
この記事の受け取り方は皆様にゆだねますが、皆様も今住んでいる、もしくはこれから住む地域のことを愛していただけたらなと思ってます。